【未経験者向け】足場点検はいつ・誰が行う?義務と安全上の役割を解説

皆さん、こんにちは。新潟県見附市を拠点に、足場工事を手掛けている株式会社植田興業です。


足場の仕事に興味があっても、「高い場所で働くのは怖そう」「未経験者にも点検の責任があるのだろうか」と不安を感じる方は少なくありません。


足場点検は、高所で働く人の命を守る重要な安全管理です。ただし、入社したばかりの未経験者が、知識のないまま一人で足場全体の安全性を判断するものではありません。


未経験者に求められるのは、点検項目を学び、異常に気づいたときに作業を続けず、責任者へ報告することです。


この記事では、足場点検が必要な時期、点検を行う人、確認する数値基準、安全な会社の見極め方を分かりやすく解説します。


目次

  1. 足場点検に関する法改正で何が変わったのでしょうか
  2. 足場はいつ、誰が点検するのでしょうか
  3. 足場点検では何を確認するのでしょうか
  4. 未経験者は安全な会社をどう見極めればよいでしょうか
  5. 足場点検についてよくある質問
  6. 安全を学べる環境で足場職人を目指しましょう


■ 足場点検に関する法改正で何が変わったのでしょうか


足場の点検は、近年になって新しく始まった制度ではありません。労働安全衛生規則では以前から、その日の作業開始前や足場の組立て・変更後、悪天候後などの点検が求められていました。


2023年10月1日施行の改正では、事業者や注文者が足場を点検する際に、点検者をあらかじめ指名することが義務付けられました。


また、足場の組立て、一部解体、変更後や悪天候・地震後の点検では、点検結果や補修内容に加えて点検者の氏名を記録し、足場を使用する作業が終了するまで保存する必要があります。


つまり、近年の改正は新しい点検作業を追加したというより、「誰が点検したか」を明確にし、点検を確実に行うためのものです。


参照URL:

厚生労働省「足場からの墜落防止措置が強化されます」

e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」


■ 足場はいつ、誰が点検するのでしょうか


・その日の作業開始前に確認します


足場は、組み立てた直後だけ確認すればよいものではありません。


その日の作業開始前には、作業する場所の手すりや中さん、交さ筋かいなどに、取り外しや脱落がないかを確認します。


異常が見つかった場合は直ちに補修し、安全な状態になってから作業を開始します。


「昨日は問題なかったから今日も大丈夫」と考えず、その日の状態を確認することが重要です。


・足場の状態が変わった後は詳しく点検します


足場の組立て、一部解体、変更後のほか、次のような悪天候や地震の後には、床材や接続部、脚部などを含めた点検が必要です。


  • 10分間の平均風速が毎秒10m以上の強風
  • 1回の降雨量が50mm以上の大雨
  • 1回の降雪量が25cm以上の大雪
  • 震度4以上の地震(法令上の「中震以上」)


新潟県では、積雪や雪解けによって地面が沈んだり、足場を支える部分が不安定になったりする場合があります。


天候や地震によって足場の状態が変化した可能性があるときは、作業を始める前に安全を確認します。


・点検者と作業主任者の役割は異なります


点検者は、事業者があらかじめ指名します。点検者に特定の国家資格が一律に必要と定められているわけではありません。


ただし、足場の組立て・一部解体・変更後などの点検では、足場の組立て等作業主任者や、足場点検に関する研修を受けた人など、十分な知識や経験を持つ人を指名することが望ましいとされています。


一方、つり足場、張出し足場、または高さ5m以上の構造の足場を組み立て、解体、変更する場合は、足場の組立て等作業主任者を選任します。


作業主任者は、作業方法や人員配置を決め、器具や材料を点検し、作業全体を指揮する役割を担います。


未経験者は、まず正常な状態と異常な状態の違い、報告先、作業を始めてよいか確認する手順を学びます。分からない状態で「問題なし」と判断してはいけません。


・点検結果は記録して保存します


足場の組立て、一部解体、変更後や悪天候・地震後に点検を行った場合は、点検結果、補修などの措置内容、点検者の氏名を記録します。


記録は、その足場を使用する作業が終了するまで保存する必要があります。


異常が見つかった場合は、記録するだけで終わらせず、補修や部材の交換など必要な措置を行い、安全を確認してから作業を再開します。


点検、記録、補修、再確認までを一つの流れとして行うことが重要です。


■ 足場点検では何を確認するのでしょうか


・作業床の幅や隙間を確認します


労働安全衛生規則第563条では、足場上の作業床について、原則として次の基準が定められています。


  • 作業床の幅:40cm以上
  • 床材同士の隙間:3cm以下
  • 床材と建地との隙間:12cm未満


建地とは、足場を支える縦方向の部材です。


数値を満たしていても、床材がぐらついていたり、工具や資材で通路が狭くなっていたりすれば、安全とはいえません。


床材の固定、ずれ、浮き、破損、障害物の有無まで確認します。


・手すりや足場を支える部分も確認します


墜落の危険がある場所には、足場の種類に応じた手すり、中さん、交さ筋かいなどの墜落防止設備が必要です。


わく組足場以外の足場では、原則として高さ85cm以上の手すりと、高さ35cm以上50cm以下の中さんを設けます。


また、物体の落下によって作業員に危険を及ぼすおそれがある場所では、高さ10cm以上の幅木やメッシュシートなどの落下防止設備が必要です。


点検時には、部材が設置されているかだけでなく、外れ、変形、緩み、破損がないかも確認します。


さらに、くさびや金具などの接続部、壁つなぎ、足場を支える脚部、敷板、昇降設備なども重要な確認箇所です。


現場の状況に応じて、周辺の電線や障害物など、作業員の移動や資材の取り扱いに影響する危険も確認します。


足場の部材だけでなく、職人がどのように歩き、工具や資材を扱うのかまで考えて点検することが大切です。


■ 未経験者は安全な会社をどう見極めればよいでしょうか


未経験者が足場会社を選ぶ際は、給与や休日だけでなく、安全教育と現場での指導方法を確認しましょう。


応募前や面接では、次の内容を質問すると判断しやすくなります。


  • 入社後は誰が指導するのか
  • 最初はどの作業から担当するのか
  • どのような安全教育を受けるのか
  • 異常を見つけた場合は誰に報告するのか
  • 資格取得費用を会社がどこまで負担するのか


株式会社植田興業では、社員が安全講習を受け、有資格者が足場工事に対応しています。未経験者には、道具の名前や使い方、資材の扱い方、現場の流れから指導しています。


また、足場工事に必要な資格の取得費用を会社が全額負担しています。


未経験者に必要な教育や資格については、関連記事でも詳しく解説しています。


未経験者に必要な足場の教育・資格を見る


■ 足場点検についてよくある質問


-未経験者も一人で点検を行いますか


入社直後の未経験者が、知識のないまま一人で足場全体の安全性を判断するものではありません。まずは先輩や責任者から、確認箇所と報告方法を教わります。


-足場点検には資格が必要ですか


点検者に特定の資格が一律に必要と定められているわけではありません。ただし、足場の組立て・変更後などの点検では、十分な知識や経験を持つ人を指名することが望ましいとされています。


-異常を見つけたらどうすればよいですか


作業を続けず、責任者や会社から指定された担当者へ報告します。必要な補修を行い、安全が確認されるまで作業を開始・再開してはいけません。


■ 安全を学べる環境で足場職人を目指しましょう


足場点検は、部材を目で確認するだけの作業ではありません。異常を早期に発見し、危険が解消されるまで作業を始めないための重要な安全管理です。


未経験から足場職人を目指す場合は、安全基準を基礎から学べるか、異常を報告しやすいか、必要な資格を会社の支援で取得できるかを確認しましょう。


株式会社植田興業では、未経験者への教育、安全講習、有資格者による施工、資格取得費用の全額負担に取り組んでいます。


仕事内容や教育体制を確認してから応募を考えたい方も、お気軽にお問い合わせください。


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